北欧のショパン

グリークの『ホルベルク組曲』がいい。


シベリウスなら『カレリア組曲』と、何故か北欧の2代作曲家については似たようなタイトルの小品が一番好きなのだが、これらに共通項はあまりないらしい。単に2人とも北欧の作曲家であるということ以外は。


ホルベルク組曲は元々ピアノ曲として作曲されたあと、本人の手で弦楽合奏用に編曲されたそうな。グリークのことを称し『北欧のショパン』という呼び方があるらしいが、それはグリークに少し失礼だと思う。ショパンピアノ曲以外にあまりめぼしい曲はないが、グリークはかの有名なペールギュントを始めとする管弦楽曲にもすばらしい作品を残しているではないか。この曲の弦楽合奏も実に爽やかで気持ちがいい。ショパンにこのオーケストレーションができるのか・・・?