興醒めなもの

一昨日の帰り道でのこと。ワタシの通勤ルートは広域農道を通る。荒川の側の交差点を過ぎると、田んぼのまん中を伸びる長い直線に出る。


埼玉北部では二毛作が盛んで、今の時期はちょうど麦の実りの時期のようだ。いわゆる麦秋ってやつか。車窓の外は一面の麦畑。夕暮れに染まりまるで金色の絨毯のようだ。


おお、埼玉の風景も捨てたもんじゃないな。あらためてそう思った。道沿いに伸びる電柱の列が少し興醒めではあるけれど・・・。


ハンドルを握りつつそうしみじみとしていると、対抗車線の麦の穂の影に隠れている人の影が目に入った。よく見ると制服を着ている。ネズミ捕りだった。興醒めを通り越してたちまち不快な気分になった。氏ね。