幸福のプライオリティ


で、昨日の続き。
じゃあ会社の存在意義、企業が存在する目的とはなんだろう。


20年以上働いて最近ようやくわかってきたのだが、それはその会社にかかわるすべての人を幸せにすることだ。


客はその会社から物やサービスを買って幸せになる。それが安かったり品質が良かったりするとさらに幸せだ。
そこで働いている人はたくさん売れて儲けがたくさん出れば給料が増えるから幸せだ。もちろん人によっては出世であるとかやりがいであるとか自己実現とかいう訳のわからないものであるとか給料だけではないという人もいるだろうが、いずれにしろ会社がうまくいった方がそういうことも実現しやすくなるのは間違いない。
そして会社が儲かれば株主だってたくさん配当がもらえるから幸せになれるはずである。


ただ、これらの幸せはすべてが同時に実現できるものでもない。中には相反することもあるだろう(というかだいたいはそうだ)。しかしその中でプライオリティをつけながら運営していくのが会社であり、それが的確なところほどいい会社なのだろうと思う。


逆に言うと、誰かが極端に不幸せになる会社はどこかがおかしいのである。例えば、昨日の例のように利益を志向するあまり非合法な(あるいはそれに類する)行為を行い、結果的にその会社にかかわる誰かが不幸せになる会社はダメだろうし、もっとわかりやすい例でいえば、働いている人の心身に負担をかけて成り立っている会社はやはりダメなのだ。


前者にかかわった人たちはその不幸せを解消するために努力しなければいけないだろうし、逆に後者に陥ってしまった人はこれ以上努力したり頑張ったりしてはいけないのだ。