アマデウス

土曜に録画しておいた『アマデウス・ディレクターズカット版』を見た。3時間を超える上映(放送)時間で、実際にも劇場版では見たことのなかったシーンも入っていた。そのカットされていたシーンの中で最も印象に残ったのは当然おっぱいだが、その他にも、

・コンスタンツェがサリエリを何故あそこまで嫌悪していたか
モーツァルトが何故晩年極貧に陥ったか

そのへんがさらに詳しくわかるようになっていた。ま、なくても困らないがあった方がより作品として判りやすかったですね。


で、この映画を見るといつも思うんだが、サリエリは「作曲の才能を与えずモーツァルトの作品の芸術性を判る才能のみ与えた」と神を恨むくらいだったら、そっちの才能を活かせば良かったのに。というのは、モーツァルトの晩年は、当時の大衆にはあまりにもレベルの高すぎる作品(例.短調のコンツェルトとか)を書いたがために、定期演奏会の客を失い定収がなくなったとのことだから。


その芸術性を彼サリエリのみが理解できるのだったら、そっち(批評)の道を選べば良かったのだ。もっとも、当時職業としての批評家が成り立ったかどうかは知らないけど。ワーグナーとかの時代なら一流の批評家になれただろうな。