『東京タワー』

昨晩フジテレビのドラマ『東京タワー』を見た。芸術祭参加番組という触れ込み、不祥事の某馬鹿タレントのせいで撮り直し、など話題の作品で、原作を読んでいたこともありかなり期待して見た。


結論から言えば、期待したほどではなかった。
クソドラマというほどではなかったけれど、田中裕子、竹中直人蟹江敬三とかの演技派がいなかったら絶対クソドラマの謗りを免れなかっただろうと思われる。


原作はそこはかとなさがいいと思うのに、恋人とのエピソードが強調され過ぎていてその良さが伝わってこない感じがした。日本のドラマは若い女の大物タレントを使わないといけないという呪縛にとらわれ過ぎているね。実際恋人は原作でも登場するがあんな重要な扱いではなかった。


とか思いながら見ていたらタイトルロールの最後に「これは原作を元にしたフィクションです」みたいなスーパーが出た。だったら最初にそう出せよ。


しかし最後の東京タワーでのシーンでシリアスな演技をする大泉洋を見て、


「これから原付で札幌に帰るのか?」とか


「サイコロ振って広末と一緒に四国行きか?」とか


突っ込んでしまったのはワタシだけではあるまい。