公平にして公正

今話題のインサイダー取引が何故犯罪になるのか。
市場経済は絶対に公平かつ公正であるべきであるのに、特定の者しか知りえない情報に基づく取引が著しくそれを阻害するためである。だから、どんなに村上某が「たまたま聞いちゃった」と言おうが、その情報に少しでも関わる取引を行えばそれはインサイダー取引になる。


一般の上場会社であれば、その会社の関係者が自社株の売買を行うと、時期によっては該当する。それは、経理や企画等の経営に近い部署の人間だけではなく、従業員なら誰でも、しかも家族さえも含まれる場合がある。したがって、どこの上場企業でもそのことを隅々まで徹底するのにはいろいろと苦労しているはずだ。


しかるに日銀総裁の今回の行いである。
その立場を利用して不正に利益を得たと言われても仕方が無いと思う。というか、今回のことが犯罪に該当しない方が不思議である。


競馬関係者は馬券を買えないし、Jリーグ関係者はtotoを買えない。
そのことをこの男、日銀総裁は知らないとみえる。